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Katō Tetsunosuke
Katō Tetsunosuke
Katō Tetsunosuke

Katō Tetsunosuke

Japanese, 1904 - 1958
Biography加藤哲之助(かとう・てつのすけ) 1904 ~ 1958
 1904(明治 37)年北海道島牧に生まれる。戦前の北
海道を代表する版画家の一人で、北海道や札幌の風景に
取材した木版画を数多く制作している。経歴に不明な点
も多いが、一時、郵政局に勤めていたこともあるらしい。
1926 年に札幌で版画の個展を開催。同年詩と版画の雑誌
『さとぽろ』第 3 巻第 2 号(1926.10)に木版画《風景》
を発表。翌 1927 年には「菊池良吉、加藤哲之助洋画二
人展」を開催し、油絵と版画を出品した。1932 年の第 8
回展より北海道美術協会展に版画を出品するようになり、
1934 年の第 10 回展でフローレンス賞を受賞。1937 年
の第 13 回展に《風景》《池中風景》の 2 点を出品し、会
友に推挙されている。また、1933 年からは中央展にも
出品し、同年の第 3 回日本版画協会展に《汽船》《大倉シ
ヤンツヱ》《江差港》の 3 点が初入選。翌 1934 年には第
21 回光風会展に《桟橋風景》が初入選。1935 年からは
再び日本版画協会展に出品し、同年の第 4 回展に《海》《豊
平橋(札幌十五図の内)》の 2 点、1936 年の第 5 回展に《ラ
グビー》《汽船》の 2 点、1940 年の第 9 回展に《アイヌ
酋長》《唐黍焼き》の 2 点がそれぞれ入選している。戦後
は、1954 年の札幌版画協会の結成に参加。翌年から展覧
会を開いた。1958(昭和 33)年札幌で逝去。【文献】今
田敬一編『北海道美術史 地域文化の積みあげ』(北海道
立美術館 1970)/『札幌の絵画(さっぽろ文庫 17)』(北
海道新聞社 1981)/苫名直子『画家たちの札幌―雪と
緑のメモワール(ミュージアムアム新書⑲)』(北海道立
近代美術館 1999)  (三木)
Person TypeIndividual