Mihada Jōryū
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Mihada JōryūJapanese, active 1831-1845
三畠 上龍(みはた じょうりゅう、生没年不詳)とは、江戸時代後期の天保期を中心に活躍した浮世絵師。
四条派の岡本豊彦の門人であったが、後に上方風俗画を描いた。京都に生まれ、岡本豊彦に絵を学んだのち大坂に住み、浮世風俗を写して一家を成した。横山乗龍、上龍、乗龍、乗良、襄陵、真真と号す。「乗良」、「襄陵」の号から本来の読みは「じょうりょう」が正しいと考えられる。姓は三畠とされるが、それを証明する確実な資料はなく、「三畠」の落款を持つ作品もない。ただし「上龍」印を捺した作品の落款にしばしば「横山乗龍」の署名があることから、少なくとも横山姓を名乗っていたことは確認できる。
主に天保期に活躍し、肉筆美人画を専門とした絵師として知られる。天保15年(1844年)刊行の『近世名家書画壇』に、「今世又京師に乗龍、江戸に国貞あり」と記され、天保の頃には既に名声を得ていたことがわかる。また弘化4年(1847年)刊の『京都書画人名録』では、既に故人とされている。門人に吉原真龍など。
四条派の洒脱な様式を受け継ぎその花鳥画を巧みに織り込みつつ、美人の着る衣装の描写において荒く勢いある粗笨な筆を使い、華麗な色調と磊落さを合わせ持つ独特な一人立ちの美人風俗画を多く残している。上龍の画風は追随する多くの画人を産んで幕末の上方美人画の基調となり、その影響は上村松園ら近代の美人画にまで及んでいる。
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